転職のノウハウ

転職業界の構造と裏事情をマイナビ担当者にインタビュー(学歴や未経験業種、採用基準)

投稿日:

転職業界の構造と、業界関係者であれば知っている採用の裏事情について、実際にマイナビの担当者へのインタビューを実施しました。

そのインタビュー内容を踏まえつつ、転職のコツと業界構造について、丁寧に解説していきます。

 

新卒での就職は多くの方が経験すること。

しかし転職となれば、必ずしもそうではありませんよね。

実際に転職した人の数はグッと少なくなりますし(新卒入社よりは)、その意味でも情報があまり出回りにくく、転職市場や業界の構造が分かりにくいのが悩ましいところ。


さらに言えば、転職は業界の構造を把握しているかどうかで有利不利が出てくる業界でもあると言えます。

転職エージェント、企業など、転職サイト運営業者などといった様々な利害関係者がおります。

そう。

転職市場はお金が絡むのです。

 

それらの事情をよくよく考慮しつつ、うまく立ち振る舞いをすることで転職を有利に、かつ効率的に進めることが可能です。(転職する人がお金を払うことは基本的にはないのでご安心ください)


本記事では、人材業界大手のマイナビの担当者へのインタビューから、上記のような転職業界の構造と、採用の裏事情を懇切丁寧に解説していきます。

これらを頭に入れておけば、転職活動が俄然やりやすくなりますよ。

 

転職活動の始め方から退職までの全フローを徹底解説(実体験・失敗談あり)

 

1.人材業界とは

まずは、人材業界にある業者の構図を整理しておきましょう。

 

1-1.人材業界の大手

人材業界と言えば、なんと言っても最大手のリクルートホールディングスが最も有名です。

リクルートはリクナビという新卒向けの就活サイトが有名ですよね。僕も就活中にお世話になったサイトです。

リクルートは、その他にもリクナビNEXTリクルートエージェント、リクルートキャリアなど、「リクなんとか~」と言った色んなサービスが存在します。

名前をテレビCMやネットの広告で聞いたり目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

リクルートは人材以外にも、リクルート住まいカンパニーのsuumo、仕事探しのindeed。

「リクなんとか~」という名前でなくても「実はリクルート系」というサービスは世の中に溢れています。

リクルートエージェントを見る

 

 

人材業界第二位と言われるのはパーソル(PERSOL)グループ

名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、dodaという転職サイトを運営しています。もともとはテンプスタッフという人材派遣業からスタートした企業です。

ぼくはよく電車のドアに貼ってあるdodaの広告を、満員電車のドアにへばりつきながらうんざりした気持ちで眺めていました。

 


今回インタビューしたマイナビも、株式会社マイナビという総合人材企業です。

マイナビ、マイナビ転職、マイナビエージェント。分野ごとに特化したマイナビ看護師、マイナビ税理士、マイナビ薬剤師などの転職支援サービスもあります。

マイナビは「人の人生のイベントに寄りそう」という考えの元、マイナビ進学、マイナビバイト、マイナビ家庭教師、マイナビ賃貸、マイナビウェディング、マイナビトラベルなど「マイナビ○○」のオンパレード方式で、多種多様なサービスを展開しています。

 

ああそういえば、あるよね」といった感じで、日本で生きていればどれも一度は耳にしたことがあるでしょう。

マイナビエージェントを見る

 

参考

余談ですが、リクルートは圧倒的な資金力を背景に広告を打ちまくりブランディングが出来るので、「リクルート」という冠をサービスの名前に付けなくても認知度を高めることが出来ます(suumoとか)。

が、マイナビはリクルートほどお金がザクザクあるわけではないので、「マイナビ」という名前を全部のサービスに付けることで全体でマイナビのブランディング化を頑張っているようです。

 

 

これらの3社以外にも、メディカルに特化した企業や、ハイキャリアに特化したエージェント、派遣に特化したサービスなど多種多様な会社、サービスが無数に乱立している状況で、すいませんが全部解説はいたしません。

 

 

1-2.業界の区分け


人材業界は、主に

  1. 新卒
  2. 転職&派遣

に分類されます。

例えば、リクルートホールディングスのリクナビというサービスは、I.新卒の求人情報サイト。

リクナビNEXTは、II.転職&派遣、特に転職メインの求人情報サイトです。

 


マイナビも同じで

I.新卒用のマイナビ2020、II.転職者向けのマイナビ転職、というすみ分け。

 

本サイトでは新卒の就活は対象としていないため、以降は転職業界メインで解説していきます。

 

 

1-3.転職業界の構造

転職業界は、正確には派遣も含むと考えられますが、一旦除きます。


転職業界のサービスは主に2つに分類できまして、求人広告人材紹介です。

 

実はこの両サービス者の違いが、抑えるべき最も重要なポイントです。

とても大事。

 

求人広告は、企業が求人情報を載っけるサイト。

30歳以上の管理職経験者求む

というように、採用条件を記載して、企業が求人広告を出しているサイトです。

 

僕らは「ふんふん」とサイトを眺めることで、「こんな企業が人を募集しておるのか」と知る事ができます。

魅力的な企業があれば、面接を申し込みましょう。

新卒就活の際にもこういったサイトを使ったと思うので、比較的なじみがあると思いますが、いかがでしょうか。

 


人材紹介は、これとはちょっと違います。人材紹介サービスは、別名転職エージェントです

エージェントは、ぼく達転職希望者に向いてそうな企業を教えてくれたり、企業とコンタクトを取り、面接のセッティング、年収条件の交渉、採用面接のアドバイスをくれたりします。

要するに、転職のサポート役であり、代理人という言い方をしてもいいと思います。

 

ダルビッシュは大リーグに移籍する際は、米国の球団一チームずつと自分で交渉、面接をしたわけではありません。代理人がいて、彼が各球団の条件を聞き、年俸交渉をして、ダルビッシュと相談し、ダルビッシュが球団を決めます。

転職のエージェント(代理人)も、こんな感じ。

 

転職を考えているんですが、どういった企業が良いでしょうか?

と転職未経験者がピュアに質問すれば、

貴方のキャリアから考えて、おすすめの企業は電通や博報堂あたりだと思います

とか「トヨタは受かるかもしれませんが、年収は今より100万円くらい下がる可能性が高いですよ

この企業は33歳を超えると採用実績がほとんどないんですよね。

なんて教えてくれる人達です。

 

転職に関して、マナーや慣例、選考にかかる日数を考慮したエントリーの順番などのアドバイスもくれたりします。

 

転職の際には大抵必要な「職務経歴書」というものがあるのですが、この書き方、分かりませんよね?

面接では名刺は必要なのでしょうか?

よく分かりませんよね。

だったら転職エージェントに聞くのが手っ取り早いんです。

 

おそらく、新卒就活でエージェントを使ったケースは稀でしょう。だから、一般の方はこの人材紹介(エージェント)というサービスにピンとこないし、認知度も低いのでしょう。

 

転職面接で名刺は必要?面接に役立つ必須持ち物4選

 

1-4.リクルートの構造

・・・ふ、、ふむふむ・・・

と分かったような分からないような方が多いでしょうから、具体例を挙げておきます。

 

リクルートのサービスで解説するのが一番早いです。

リクルートホールディングスの傘下であるリクルートキャリアという会社があります。この会社は、求人広告として、新卒用のリクナビ2020とか、転職者用のリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)というサイトを持っています。

そして人材紹介(エージェント)のサービスとして、リクルートエージェントがある、という構成です。


まとめるとこんな感じ。(整理のために、新卒就活も入れています)

 

リクルートエージェントを見る

 

リクナビNEXTを見る

 

キャリアカーバー(CAREERCARVER)を見る

 

 

マイナビだと、こうなります。

 

とにかく、転職業界には2つのサービスである求人広告人材紹介があるということを抑えましょう。

 

業界のメインサービス

①求人広告サイト
ビズリーチリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)、マイナビ転職、DODA、エン転職

②人材紹介
リクルートエージェントマイナビエージェントJACリクルートメントパソナキャリア、type転職エージェント

 

外資や高年収企業への転職なら年収交渉がうまいJACリクルートメントが評価が高くおすすめ

 

 

1-5.2つのサービスを混同してしまう理由

 

この2つのサービス(求人広告サイトと人材紹介)は混同してしまいがちです。

しかし無理はありません。

理由は3つ。


一つ目の理由としては、先ほども触れたように人材紹介(エージェント)は新卒時代に使ったサービスではないことが挙げられます。


もう一つの理由は、求人広告サイトは、実は企業の求人が掲載されているだけではなく、エージェントも登録しているからです。

 

ちょっと何を言ってるか分からないのだが」と感じられたと思うので、解説しますと、、

ある人がリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)ビズリーチなどの求人広告サイトに登録すると、実はエージェント達も登録者を見ることができます。

そして、エージェントは転職希望者にメッセージを送れます。


エージェントが「良さそうな人が登録していないかなあ」と常に目を光らせており、

東大卒、33歳、海外勤務経験あり、TOEIC990点、MBAもってるよ

みたいな有望そうな人がサイトに登録しているのを見つけるや否や、目の色を変えて猛アピールをはじめます。

あなたの転職をサポートします!是非メールください!」とサイト内でメッセージをこの東大卒に送るのです。

 

 

つまり、求人広告サイトは2つの側面があると言えます。

求人広告サイトの役割

  • 転職したい人が、いきたい企業を探すためのサイト
  • 転職したい人と、転職をサポートするエージェントのマッチングサイト


これらのサイトは、本来は転職したい人が企業の求人を検索して申し込むためのサイトなのですが、エージェントはサイトにお金を払うことで、優秀な転職希望者にダイレクトにアプローチすることが可能となります。

 

マイナビ担当者言い方は悪いですが、ダメな人はダメ。エージェントの業界では、少しでも受かる確率が高い人の取り合い合戦です。だからこういったサイトをチェックすることで、優秀な人材を血眼になって探しているのです


また、もう一つの理由がありまして、例えばリクナビNEXTという求人広告サイトに登録すると、実はリクルートエージェントのサービスにも同時に申し込めるようになっています。

というよりは、登録時に小さくしれっとチェック項目があり、同時に申し込みをさせられているケースが多いようです。

ですので、求人広告サイトと人材紹介(エージェント)のサービスは、多くの人は区別がつがずごちゃっと認識してしまうのです。

 

業界のメインサービス

①求人広告サイト
ビズリーチリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)、マイナビ転職、DODA、エン転職

②人材紹介
リクルートエージェントマイナビエージェントJACリクルートメントパソナキャリア、type転職エージェント

 

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2.転職業界のお金の構造


さきほど、転職業界のベース構造をご覧頂きました。

求人広告サイトと、人材紹介(エージェント)に2分されるんでしたね。

 

この2つを巧みに使い分けることが、転職をうまく切り抜けるカギと言えます。

 

そのためには、お金の流れをおさえることが一番分かりやすいです。

人はみんなお金で動くのです。

 

2-1.紹介報酬(フィー)の違い

そもそも、エージェントや広告サイトはどうやって儲けているのでしょうか。


まず求人広告サイト

例えばソニーが中途採用を募集したいと考えた時、リクナビNEXTやマイナビ転職、ビズリーチといったサイトに求人広告を載せてもらいます。

その時、ソニーは月間20~40万円ほどをこれらのサイトに支払うのです。

 

大まかな年齢層や年収条件、必須資格などの採用条件がついていまして、ぼくら転職希望者は、この広告を見て

む、この会社なら拙者でも受かりそうでござる

と思えばサイトから採用面接の申し込みが出来ます。

ぼくら転職希望者は無料です。サイトに1円も払うことなく求人広告を閲覧できます。

 

唯一例外はビズリーチ

ビズリーチだけは転職希望者からも月に5,000円ほど料金を取ります。ビズリーチはハイキャリア専門を謳っており、唯一有料です。

その代わり、あまりにも低い年収の広告はありません。

よって、キャリアや年収が高い人にとっては適格に希望の企業を探し当てることが出来るサイトですし、おすすめです(ぼく自身も使いました)。

月5,000円ですが、別に半年も登録しておくことはなく、登録しても1~2か月程度で十分なので、ハイキャリア人材は情報が命であることを分かっていますので、この5,000円を惜しむ人は少ないでしょう。

ビズリーチを見る

【ハイクラス転職】ビズリーチの評判がいい理由は?登録と使い方、効率的に活用するコツ

 

 

では人材紹介(エージェント)はどうやって儲けているのでしょうか。

彼らは企業に人を紹介すれば、フィーを企業からもらえます

正確に言えば、紹介した人が実際に入社したら、その人の年収相当額の20~40%分がもらえるのが一般的な仕組み。

年収1000万円クラスを転職させれば、ワンショットで400万円くらいフィーが入ることもありますので、エージェントはウハウハです。

 

しかし、欠点もあります。

マイナビ担当者「逆に言えば、どれだけサポートしても1社も受からなければフィーは1円も入ってきませんので無駄手間になります。だからこそ、少しでも受かる確率の高い人材に何とかコンタクトを取りたいんです。」


こういう事情があり、エージェントは求人広告サイトを含めて常にチェックして、優秀な人材を死ぬほど探しています。


ある程度の学歴があり、それまでのキャリアが優秀であれば、リクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)ビズリーチに登録すると、エージェントからやたらとアプローチメールが届くでしょう。

こうなるとぼくらは企業の求人を見るよりも、エージェントからのメールを見ることに時間を費やすようになります。


有能な方へは様々なエージェントからたくさんのメールが来て埋もれてしまいがちになるので、エージェント側も「プラチナスカウト」とか「一球入魂」という特別メールを送ってくる。

これらは、特別に課金しないと送れないメールです。

 

しかし、有能な人材を転職させれば200万、300万とフィーが稼げるため、エージェント側としてもサイトにいくらか払ったとしてもペイします。

なんとしても有能人材とコンタクトを取りたく、彼らは特別メールへの課金も惜しみません

 

 

 

3.年齢と希望業界で使うサービスを分けるべし


ここでは最も大事なポイントを解説します。

すなわち、年齢と希望業界によって、2つのサービス「求人広告サイトと人材紹介(エージェント)」を使い分けるべき

その理由を解説します。

 

3-1.企業の採用コストの違い

企業側から考えると、求人広告サイトと、人材紹介(エージェント)を比べると、前者のほうがコスパが良いです。

これは大企業や有名企業であれば特に顕著な傾向です。

 

例えば総合商社の丸紅。

リクルートエージェントマイナビエージェントなどのエージェントを通して紹介してもらったら、丸紅は彼らに300万くらいの紹介料を払う必要があります。(総合商社など大企業は年収も高いですので)


しかし、リクナビNEXTやマイナビ転職などの求人広告サイトに載っけていれば、ネームバリューもあるのでそれなりに申し込みがあるでしょう。

この場合、月に20~40万円くらいしかランニングコストを払わずに採用が出来てしまいます。

 

丸紅にとって、どちらがお得か明らかですよね。

 

要するに、丸紅からすればエージェントからの紹介は高いのです。

だからエージェントから紹介して入社してもらう転職者は、失敗したくない。高いフィーを払うだけの即戦力人材が絶対に欲しいのです。

 

一方の求人広告サイトから直接申し込んでくる人は、コストも安いので、ある意味、失敗が可能

よって、商社業界未経験者だったり、社会人2年目の転職で経験が浅い人、若い人、これから教育しないといけない人、使えるかどうか分からない人にも手を出しやすいと言えます。

 


だから、例えば未経験業界にチャレンジしたい人、社会人経験が浅い人は求人広告サイトから企業に直接申し込むべきです。

仮に人材紹介(エージェント)を使ったとしても、企業側から「未経験なのに、そんなフィーは払えないな」となります。

それがエージェントも分かっているので、あまりに若かったり、違う業界にキャリアチェンジしたい人にはあまり声をかけません。仮に受かることがあったとしても、年収は低くなりますし、エージェントのメリットが薄れます。

下手をすれば、

経験は浅いが有能そうで採用したいけど、エージェント経由で高いから、お祈りメール

という結末も起こりえます。

 


逆に、前職でしっかりと経験を積んだ人、専門性が高く次の会社でも活かせそうな人、即戦力人材として働きたい人などは、人材紹介(エージェント)のサービスを使って転職をすべきです。

 

もちろん丸紅から見れば、採用コストの安い求人広告サイトから慶應卒バリキャリの経験者がふらふらと流れてきたら

おいおい、こんな優秀な人材が安く手に入るなんて、なんて日だ!

という良反応にはなるでしょう。


が、まずそういう人は求人サイトに登録した時点でエージェントから声がかかっているはずです。

それに、そもそも求人広告サイトからダイレクトに企業に面接を申し込むのは、無謀です。

転職の事を何も知らない人が丸腰で企業面接に挑むなど、下手をすれば情報収集能力なしという烙印を押されかねません。


エージェントは高いフィーをもらう代わりに、情報を企業からたくさん集めていて、長い年月で蓄積していて、それを元にぼく達に適格なアドバイスをくれますし、フィーが高いので全力でのサポートを惜しみません

 

あなたは転職せずに、今の会社に残った方がいい

というアドバイスはなかなか受けられないと思いますが、転職する方向であれば、転職者とエージェントの利害はかなり一致していると考えてOKです。(この点は後半でも詳しく説明します)


それに、企業から見れば、「エージェントがスクリーニングをかけた上で推薦している人材なのであろう」という見方をしているので、そう簡単に面接前の書類で落としたりはしません。

エージェントとの関係もあるので、

そんな人がいるんですね、では一度面接にきてもらうように伝えてもらえますか?

と、ポンポンと一次面接くらいには進めたりします。

 

求人広告サイトから直接応募してくる人は、エージェントがあまり目を付けなかった人か、または情報収集力がない人、という風に企業側も見ていますので、20代後半や30代の転職、経験を活かした転職をしたい人であれば、やはり人材紹介(エージェント)経由でいくほうが絶対に無難です。

 

業界のメインサービス

①求人広告サイト
ビズリーチリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)、マイナビ転職、DODA、エン転職

②人材紹介
リクルートエージェントマイナビエージェントJACリクルートメントパソナキャリア、type転職エージェント

 

 

 

3-2.なぜ即戦力の求人広告サイトがあるのか


未経験業界への転職であったり、20代前半で社会人経験が少ない人の転職であれば、求人広告サイトがいい。

社会人経験がそれなりにあったり、即戦力として活躍したい20代後半、30代以降の人は、人材紹介(エージェント)がいい。

さきほどまでは、おおまかにこのような解説をしました。


では、一つの疑問。

なぜ、ハイキャリアや即戦力人材専用を謳ったビズリーチという求人広告サイトがあるのか。

なぜこのサイトが支持されるのか。

こういう疑問が湧きませんか。

 

実は、ビズリーチという求人広告サイトは、確かにハイレベルの企業が求人を出しているのも事実です。

しかし、求人広告サイトのもう一つの側面である「エージェントとのマッチング機能」に注目しましょう。

要するに、ビズリーチは「有能なエージェントとのつながりが出来るサイト」という面でも非常に価値があるのが特徴です。

 

ポイント

ビズリーチはハイキャリア専門の求人に特化したサイト

⇒ハイキャリアや有能な人がよく登録する

⇒ハイキャリアや即戦力の紹介を得意とするエージェントが集まる


こういう循環によって、ビズリーチは即戦力人材に結果として支持されているサイトという不動の立ち位置を確立していると言えます。

あとはイメージ。

プレミアム感が人を惹きつけます。

 

ビズリーチを見る

 


じつはビズリーチ以外でも同じことが言えます。

マイナビ転職やリクナビNEXTキャリアカーバー(CAREERCARVER)といった求人広告サイトについても、ある程度の経験を積んだ人は、「エージェントとのマッチング」を目的として登録するということを意識しましょう。

 

入口はどこであっても、結局エージェントを通して採用面接を受ければ、彼らからサポートは受けられますし、企業側も「この人はエージェント経由で、エージェントが推薦してくれている人である」と認識してくれますので

 

転職エージェントに聞かれることは?質問の対策と必要な準備は?

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4.企業の募集の条件の裏事情


企業はどんな人材を求めているのでしょうか。

採用の条件は、企業の中途採用HPにも書かれています。

またビズリーチやマイナビ転職、リクナビNEXTなどの求人広告サイトにも企業の採用条件が書かれています。

 

4-1.募集要件

書いてあることは、例えば、四年生大学卒業であるとか、必要な資格。

推奨される経験。

おおまかな年収などの待遇面の条件。

週休二日制。

残業代は別途支給。

などなど。


これらを見て

あら、わたしでも条件に当てはまっているし、受けてみようかしら

といって、サイト上から企業の面接に申し込む人がいるとしましょう。

一生懸命履歴書や経歴書、エントリーシートのようなものを作り、いざ応募。

 

しかし、驚くことに、多くの人は面接に行くことすらかないません

なぜでしょうか。

 


それは、「応募条件に書いていない条件がたくさんある」という事実に尽きます。

例えば「今空いてるポスト的には、女性が望ましい」というケースもありますし、「35歳以下が欲しい」ということもあり得ます。

こういった条件や希望はサイトなどには掲載できないんです。

  • 男女の別
  • 年齢
  • 学歴
  • 理系か文系か


これらは明確に書くことができない、あるいは書くと批判が出るもの。書けるのは、四年生大学卒とか、資格、TOEICの点数くらいです。

差別になるものはレピュテーションリスクの観点から、募集要件に記載しません

 

ですので、サイトの掲載条件を見て合致していたとしても、それよりもはるかに厳しい足きりが実は裏で用意されていて、それらを突破することは意外に難しいのです。

 

 

4-2.企業はエントリー者をほとんど見ていない


リクナビNEXTといったサイトから企業に直接エントリーしてきた人がいれば、資料を見つつ面接に呼ぶかどうかを決めなければなりませんよね。

しかし、一般的な大企業であれば、実は人事部は一切それらのエントリーを見ていません。

では、誰が面接に呼ぶ、呼ばないを決めるのでしょうか

誰が「お祈りメール」を送付しているのでしょうか。

 


実はリクナビNEXTやマイナビ転職、ビズリーチなどの担当者なんです。彼らがエントリーした人のスクリーニングをしているんです。

 

例えばトヨタなどの大企業になれば、ダイレクトに面接を申し込んでくる人数は毎月相応な人数になります。

日系の大企業メーカーや金融、商社、外資など人気がある業種も同じです。

 

ローラー作戦でとにかく手あたり次第に出す人も多いので、企業側に数百枚のエントリーをいちいち見ているリソースがないのです。

そこで、求人広告サイトの担当に細かな条件を伝えた上で、スクリーニングを委託しています。


マイナビ担当者実際の条件はシビアですよ。学歴はMARCH以上、とか東大京大早慶だけと言う企業もあります。たまに文系は採らないという会社もありますねえ。33歳まで、とか、20代は要らない、といった年齢条件は普通です。書けない条件ってすごく多いんですよ

 

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4-3.見えない条件

マイナビの担当者が言うように、見えない条件というのはたくさんあります。

学歴や文系理系の違い、前職の会社の格、年齢など。

 

これに加えて、休職期間や無職期間についても、かなり厳しい制約があるんです。

休職期間については、過去3か月以上の休職期間があれば不可という会社がかなり多いようです。

マイナビ担当者仕事を退職してから転職活動をする人もいますけど、それはおすすめしません。なぜかと言うと、無職期間があると明確に嫌がる企業が多いですから。どんなに長くても3か月以内。

 


前職が忙しくて転職活動をする暇がなかったというケースもあるので、無職期間が発生することが一概に悪いわけではないようですが、それでも3か月を超えると転職では相当厳しくなると考えておきましょう。

その次のバーが6か月。これを超えると普通の企業はまず受からないと考えた方がいいですね。

 

ちなみに「ワイ、短期留学しとったからやねん」という言い訳もなかなか通用しないと言います。

 

忙しくて転職活動の時間がない人へ(超効率的に準備すれば内定は取れます)

 

 

 

4-4.エージェントが行けそうなところを選んでくれる

このように、実は裏で隠し条件が潜んでいるので、サイト上の見た目では合格しそうな企業でも、なかなか受かりにくいという悲しい現実があります。

こういう状況の中で、手あたり次第に受かりそうな企業に書類を出しまくるのは現実的ではないでしょう。

 

そこで裏事情を知っている転職エージェントに頼りましょう

彼らは裏の採用事情と、ぼくらの属性を見比べつつ、ぼくらが転職できそうな企業をチョイスしてくれますので、効率がとてもいいんです。

 

こういうわけで、求人広告サイトから企業に直接応募するのはまあまあ非効率です。

極めて若い人とか、未経験業界に飛び込んでいく勇気のある方はこのやり方でもいいでしょう。

しかし、それ以外は、人材紹介(エージェント)サービスに申し込むか、または求人広告サイトをエージェントとの繋がりの場と捉えて動くことが、今は現実的になっています。

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5.転職エージェントは敵か味方か


人材紹介(転職エージェント)は、ぼくらが受かりそうな企業を、希望に沿いながら選んでくれます。

面接のサポートや業界事情、職務経歴書の書き方、年収交渉などをしてくれる存在です。

ぼくらが転職に成功すれば多額のフィーを企業からもらえるので、全力でサポートしてくれる点も解説しました。

 

いいことばかり書きましたが、彼らは本当にぼくらの味方でしょうか

彼らとぼくらの利害は一致しているのでしょうか。

 

5-1.紹介フィーが高い企業に誘導しがち

  • 京大卒、30歳
  • 現職マッキンゼー
  • パリに10年住んでた帰国子女
  • TOEICは990点
  • CFA持ってる
  • ハードワークも全然OKなタフネス


こんな感じの有能そうな人材が突然エージェントの前に現れたら、エージェントはどうするでしょうか。

 

まず、ある程度のスペックがあれば、受かりそうな企業はたくさん思いつくでしょう。

別業界への転職を希望したとしても、受け入れてくれる企業は相応にあると思われます。

 


こういう時、人材紹介(エージェント)の担当者は、できるだけ自分たちのフィーが高くなるように転職者を誘導すると考えられます。

転職先の年収が高ければ、エージェントがGETできるフィーも多くなるでしょうし、仮に年収がそこそこの企業でも、キャッシュバック率が30%、40%と高い企業があれば、そこへ入社させるとお得です。

 

年収が高いに越したことはないので、その意味では転職者とエージェントの利害関係は合っているようにも感じます。

しかし

  • 年収は高いけどやりたい業務ではないA社
  • 年収はやや低いがピンポイントで希望業務ができるB社

この2社を目の前にして、エージェントはA社への入社を薦めてくるでしょう。

 

要するに、僕たちとエージェントの利害が最後まで一致するということはありません

ですから、自分の意志と意見を持って、彼らと接する必要性はありそうです。

 

その意味で、彼らは味方というよりはビジネスパートナーだと捉えておいてください。

あくまで転職するのはぼく達ですし、決めるのもぼく達です。

 

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5-2.人材に金を惜しまない企業とそうでない企業


ただしマイナビの担当者によれば、エージェントがフィーをたくさんもらえる企業は、転職者にもメリットがあると言います。


マイナビ担当者フィー率が高かったり、年収を出してくれるような企業は、確かにエージェントも儲かります。でもそれだけではなく、人材にお金を出す企業は、転職後も彼らから評判がいいんです。それだけ企業が人を大事にしている証拠。むしろ年収を出さなかったり、紹介料率をケチる企業は、人件費を出さないので、結構ブラックだったり、思ったように仕事をさせてもらえず、転職者が再度相談に来る例が多いですよ

 

例えば日本を代表する大企業のトヨタ。

トヨタは素晴らしい車で世界から評判はいいですが、転職業界での評判はイマイチなのです。


普通の企業は転職者の年収の20~40%くらいの紹介フィーをエージェントに払うのが一般的。

年収500万という条件で入社すれば、30%として150万円

年収1000万円という条件で入社すれば、30%でも300万円

 


しかしトヨタはブランド力を背景に強気です。

年収がいくらでも、一律で160万円

という体系になっています。


もし年収300万円として入社させれば、160万円のフィーは多少オトク感はありますが、あまりそういうポジションもないです。

そうすると、エージェントとしては、有能で年収が出そうな人材はトヨタには紹介しなくなります

むしろ、あまり他社に「ハマらず」、行き場が少ない人を受けさせるような戦略になってしまうのです。


その割に条件の学歴は高かったりするので、転職エージェントの間ではトヨタは見向きもされない状態です。

実際に社内でもコストカットが徹底されていて、年収は高くないですし、より高学歴で、より実力のある人がどんどん流出し、入ってくる人はイマイチ、という状態になっているようです。

 

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6.複数の情報源を持っておく


先ほど申し上げたように、エージェントは味方ではなく、ビジネスパートナーです。

ぼく達の意向を汲みつつも、フィーが多くもらえる会社への入社に誘導するでしょう。


しかし、実はフィー率はどのエージェントも同じではないそうです。

詳しく説明しますと、例えばデロイトはマイナビエージェントには30%払うが、リクルートエージェントには25%しか払わない、と差があることがあります。


これは紹介実績やデロイトとの関係にもよります

マイナビ担当者これまで入社させた実績によっては、企業がフィー率をアップしてくれることもあります。業績が良くて人がどんどん欲しい時はアップしてくれたりもします。またアクセンチュアが35%なんですよと言って交渉すれば、デロイトも対抗して一時的に40%に上げてくれたりもします

 

このように、紹介料率は紹介実績や企業側の事情、それからエージェントが企業と交渉する力によっても変わります。


要するに、エージェントによって行かせたい企業が変わるということ。

誘導したい企業が違うので、彼らの説明も少しずつ変わってくるでしょう。


マイナビエージェントはデロイトがおすすめって言ってたけど、リクルートエージェントはpwcが一番おすすめだと言っているぞ?困ったでござる

と、こんなケースが起こりえます。


しかし、これはいい例です。

このように複数のエージェントから話を聞いているというのは、情報を偏らずに幅広く集められている証拠


つまり、エージェントは複数登録しておくべし、ということです。

情報リソースは出来るだけ多く持っておくべきでしょう。

 

人生にかかわる重大決断は、慎重に。

 

おわり

 

 

ダメな転職エージェントの見分け方!信頼できる担当を見つけるコツ

転職活動の始め方から退職までの全フローを徹底解説(実体験・失敗談あり)

転職してから感じたこと、転職後に新しい会社でやってしまった失敗と反省点

 

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