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【進む再雇用・復職】「転職者は裏切者」ではなく「貴重なリソース」へ

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日系企業では転職者は脱落者、裏切者という風潮が強かったと感じていましたが、近年は変化が見られます。

別会社で知識やスキルをつけた転職者が、元の会社に戻り再雇用(復職)を受ける動きが見られます。


自分の会社のことも分かっているし、他社のことも知っている

こういう人材の貴重さが少しずつ認知されているのです。

 

僕自身は転職の際に、「必ず出戻りもあり得る時代になる」と踏んで転職を決意しましたし、その時のことを過去記事にも記載しています。

【銀行員の転職】僕が9年間勤めたメガバンクを辞め転職した経緯と理由

本当に戻るかどうかは別ですが、転職経験を価値として見てもらえるので、転職のリスクが減ってきているとも言えるでしょう。


最近の「再雇用・復職」の動きについて、日系企業と外資系企業の動きを見てみましょう。

 

1.転職者の再雇用・復職が進む時代へ


再雇用」という単語は、この記事ではある人が別会社に転職した後、数年後に元々いた会社に出戻りすることの意味で使用します。

この再雇用に、ここ最近スポットライトが当たるようになってきたように思います。


例えばメガバンクのみずほ銀行がこの取組みを進めているようです。2018年4月に就任したみずほの坂井社長は企業文化の改革を推進しています。(最近みずほは副業解禁でも話題になりましたね。)

 

ブルームバーグ記事によれば、みずほは離職者とのつながりである「アルムナイネットワーク」の構築を進めるとの記事がありました。

みずほ:離職者は人的資源、再雇用も検討へ

 

若手人材の間で転職者が増えており、特に「優秀な人材ほど転職してしまう」という声はどの企業でも聞かれますし、経営陣は頭を悩ませているようです。

 

発想の切り替えですが、そういった人材を無理に引き止めるのではなく、「またいつでも戻ってこいよ」と言って「一旦送り出す」形式をとる事で、逆に長い目で根付いてもらう戦略へ転換しつつあると言えるでしょう。


しかしながら、こういった出戻り雇用での報酬面、待遇面は課題。

当然キャリアアップを意識した転職を重ねているケースが多いでしょうから、給与テーブルが固定的な日系企業といえど、キャリアに応じた報酬を提示していく柔軟さが必要かもしれませんね。

 

 

2.外資系では再雇用・復職は一般的


海外はそもそも労働の流動性が高く、日本に比べて再雇用は割と一般的のようです。

僕が普段実感するのは、日本にある外資系企業の文化。

例えば外資系コンサルなどは、一度離職して他社で働き、また戻ってくる出戻り社員は本当に多いです。


僕自身が外資系コンサルに中途入社した際にも、入社研修で一緒になった方の中に、出戻り社員がものすごくたくさんいました。(出戻り社員は入社研修の大半を免除されていましたので、出戻りかどうかが分かります)


外資系のアクセンチュアでも、HP上でアルムナイネットワークが充実していることをアピールしています。

アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク

アクセンチュア退職後も人との繋がりを保つ「ポータル」が用意されていますし、上記ページにはっきりと

復職はキャリアの選択肢として極めて有効な選択肢です。復職を検討する際は、「アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク」にアクセスしてください。

と書かれています。

復職を会社としても後押ししていることが窺えます。入社面接が特別優遇されるかはどうかは分かりませんが、少なくとも自社のことをすでに分かっているので即戦力になるのは間違いないですし、当時よりもスキルアップした人材であれば、採用側のインセンティブもそれなりに高いでしょう。

 

外資系企業では、辞めた社員を裏切者と捉えるのではなく、卒業生と捉える文化

辞めた後の社員交流も日系より盛んですので、こういった文化が辞めたいい人材を繋ぎとめておくことに一定の効果を生んでいるものと考えられます。

 

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3.転職を経験して思うこと

 

僕自身も日系金融機関から最初の転職を経験しています。

転職した当時、もちろん不安はありました。新しい職場が合わなかったらどうしようとか、仕事が上手くできず失敗したらどうしよう、とか。

新卒以来真面目に働いてきたし、それなりにうまくやれていた自信もありました。

絶対に辞めたいとも思っていませんでした。


転職して全てを失った」という状態に陥ることはないか。それなら無理にリスクを取る必要ってある?

 

不安だらけの中。でもその当時思ったのは、「必ず出戻りOKの時代になる」ということは確信がありました。

外に出ても、ある程度知識や経験を頑張って身に付ければ、元の会社でもその経験を買ってくれるんじゃないか

元の会社じゃなくても、同じ業界でなら働き口はあるんじゃないか。

そう思って転職に踏み切ったのでした。

 

今でも将来どうなるかハラハラドキドキしていますが、みずほ銀行のような取組みがもっと広がっていけばいいなあと感じています。

 

 

4.転職のリスクが逓減

 

僕が金融機関にいた当時は、まだまだ再雇用・復職なんて想定していなかったと思います。

そもそも、辞める際に上司や人事から散々嫌味を言われます。

君への教育にいくらコストをかけてきたと思ってる?」なんていう恨み節を言われたという声も(他の転職者から)ありました。


まさに、退職者は裏切者であり、脱落者であり、辞めることすなわち「完全に縁を切る」です。


しかし最近は、退職の際に人事部から特に何も言われなくなったと言います。SNSや口コミサイトを意識している面が大きいとは思いますが、再雇用を意識しているのかもしれません。

 

再雇用・復職が進むということは、転職歴自体が、より評価される時代になっていくということ

プロパー社員のみが優遇され、中途採用は昇進できないような文化もなくなっていくでしょう。そうしないと転職者から魅力的な会社だと見られないので。


転職歴が評価されるとなれば、より転職自体のリスクも低くなっていきます。

もう「ひとつの道でコツコツと」という時代でもないのかもしれません。

 

 

5.結論

 

再雇用、復職、出戻りについてご紹介しました。

海外は元々労働の流動性が高いので、日本にある外資系企業の多くが再雇用は比較的当たり前です。

アクセンチュアでは公式HPで、同社を「卒業」したメンバーとの交流が活発であることをアピールしています。

 

日系企業でも、みずほで坂井社長が就任以来、企業文化の改革を推進する中で、
再雇用、復職、アルムナイネットワークの構築を進めるとしています。


自社のことも知っているし、他社や他業態のことも知っている」こういう人材が魅力的に映るのは、ある意味普通なことだと思います。


ようやく日本もこのような時代になってきました。


プロパー社員で居続けることのメリットが薄れ、転職による知識や経験が評価される時代になりつつあります


これからのキャリアの波を読み、どう動くか、考えさせられます。


おわり

 

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