キャリア 銀行・メガバンクのキャリア

転職は負け組なのか。優秀だった知人がメガバンクを退職したので心境を聞いてみた

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メガバンクに勤務すること8年目の知人が、先日転職を決めたと言ってきました。

転職にあたり、どういう背景や判断があったのかについて、インタビューしてみた内容を纏めました。

 


転職する人に対して、どのような印象を持つでしょうか。

 

どうせうまく仕事できなかったからだろ?

という負のイメージもあるかもしれませんね。

辞めたのではなく、「辞めるしかなかった」という状態。

会社でやっていけなかった負け組。

 

 

確かに転職者の中にそういう人がいるかもしれないですけど、今回取り上げる事例は、そういう人物ではないことを先にお伝えしておきます。


インタビュイーは、ぼく自身が銀行で長く接してきた、非常によく仕事が出来る後輩です。

彼は営業として、営業職の最高峰である東京本店の営業本部に配属されています。

学歴もよく、メガバンク内でも営業として順調な道を歩いており、決して無理に辞める必要もなかった彼が、どのような心境で転職という道、それも大企業ではなくベンチャー系企業への転職を決めたのかを解説していきます。


転職者は「負け組」だと思っている方も、少しイメージが変わるかもしれません。

どうぞご覧ください。

 

1.現職の状況

 

今回退職した彼をK君とします。K君は今年30歳、独身です。


某メガバンクで、順調に営業の道を歩んできました。全国津々浦々に数百ある店舗に、総合職は法人営業として配属されるのが通例であり、K君も同様に営業現場でこれまで頑張ってきました。

メンタルが図太い彼は、上司ともすごくうまくやれるタイプでして、厳しい総合職の仕事にもストレスを過度に感じることなく、実績を淡々と積み重ね、順調に周囲から認められていきます。


店舗が多数ある中で、店の立地、規模や取引額に応じて、「店の格」というものがあるんですね。

K君は、まさに格上の出世店舗を複数経たのち、「営業の最高峰」と言える東京丸ノ内大手町にある営業本部に配属されています。最も早いタイミングで昇格もしており、年収は1000万円は超えています。

 

そんなK君は、みんなが一度は憧れる営業本部という席を掴んだのち、なんと1年もせずに転職を決めました。


先日その話を聞いたので、どういう心境でどのように転職を決めたのかをヒアリングしました。

 

 

2.なぜ転職を考えたのか


無理して辞める必要もなく、営業本部でもうまくやっている様子だったので、どうして辞めたのか理由を聞いてみました。

K君へのインタビューの内容は以下のような感じです。


-仕事内容への不満-

「営業本部という、ある意味銀行の営業の最高のポジションに来ることが出来たんですが、意外にやることがしょうもなくてがっかりしたんですよね。

もっと大きな仕事が出来ると思っていたんですけど、ぼくの年次では営業本部ではまだまだサポート役なんですよ。」

確かに、支店ではK君ほどの年次であれば、若手というよりは中堅に近いポジションとして、一人で担当の取引先を持ち、自分の裁量である程度自由に動くことが出来ます。


「支店では、ぼくの年次だったら一人でガシガシと仕事が出来ますが、営業本部とはそういうところじゃないですね。取引先の規模も全く違いますから、一人で出来ることもないし、ぼくはもっと上の年次の先輩のサポート役に過ぎない。」


大きな組織ならではの窮屈さを感じたということなのでしょう。


「この仕事、総合職の仕事だろうか、っていう雑務もありました。今さら、この年次でこの仕事?みたいな。仕事の難易度や裁量が小さくなったので、何のためにここに来たんだろって思いましたね。」

 

 

-将来の魅力度-

K君「営業本部の後って、だいたい決まっているじゃないですか。」

営業本部の後というのは、この文脈では営業本部を3年ほど経験した後に、次に異動する部署のことを言っています。


確かにK君が言う通りで、営業本部という最高の舞台で相応の結果を出せば、海外勤務だったり、本部のストラクチャードファイナンスなどの部署、または関連グループ内の証券会社への出向などなど、決まった(社内的には比較的いい)ポジションが用意されていることが通例です。

この出向は世間の「片道切符出向」ではなく、非常に前向きで限られた優秀な人が特別に経験できる名誉ある出向なんです。出向も色々あります。

 

とにかく、彼が言う通り営業本部の次の道は、だいたい見えてくるんですね。

そうして、そういうところに配属された後は将来的に大きな店の管理職として配属されたり、本部の上席になったりするコースに手が届きやすくなることが考えられますね。


でもK君は

「海外も行きたくないし、別に証券にも興味がない。全体を見渡せるようになって、特に行きたいこと、やりたいこともないなって思ったんですよ。

それなら、別会社でやりたいこと探してもいいんじゃないかなって考え始めたんです。」

 

また彼は、上司を見ていて、将来に対する不安を感じたそうです。

K君「Tさんって、覚えてます?昔お世話になった」

Tさんは、ぼくとK君が同じ支店に在籍しているときにお世話になった上席です。ぼくももちろん覚えていて、Tさんはとても人望のある、まさに"デキる"上司の代表格のような人。


K君「Tさんって、今四国のどっかの支店で副支店長とからしいですよ。あれだけデキる人でも、本部の執行役員とかじゃなくて、結局地方の一支店で中間管理職って、本当に大変だと思いません?」

 

Tさんは確かに仕事が猛烈にできる人でしたが、年次の割に本部のいいポジションではなく、四国のさして大きくもない支店に行かされ、副支店長をさせられる。

Tさんも営業本部の経験者でした。

 


どれだけ仕事ができても、本当に役員になったりして真の意味で出世できるのは、ほんの一握りなのがメガバンクの現実です。

営業本部まで来たとしても、将来はどうなるか分かりません。いつ縁もゆかりもない四国や九州に行けと言われるか分かりません。

というか、そういう人が多いですよね。

 

今どれだけ実績を積んでも、半永久的に同じように全国をぐるぐる回る生活に、彼は少し絶望したようでした。

K君「あと何十年もああやって地方に行ったりしながら、身を削って働いて、なんだかそれも魅力的だと思えなくなってきて、ですね」

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3.転職の過程


転職の動機が分かったところで、転職の過程もヒアリング。

どうやって転職活動を始めたのでしょうか。

 

K君「ビズリーチに登録して、そうするとメッセージが死ぬほど来ました

なんでビズリーチだったの?

「転職のサービスの違いがよく分からなかったんですけど、ぼく年収下げるのは絶対に嫌だったんで、それでステータスが高い案件を扱っていそうなビズリーチでいいか、という流れで登録しました」


彼いわく、

「ぼくらって大企業に勤めていて、まあそこそこ安泰じゃないですか。別に急いで辞める必要もないし。それなのに、リスク取って違う会社に行くわけですから、報酬というリターンはしっかりともらわないとペイしないですよね」


こういうわけで、彼は現年収を絶対に下げないことを第一条件に、転職活動を開始したそう。

 

もう一つの条件は、大企業じゃないこと

「大企業に転職するなら、残ればいいですからね。別に今の会社がすごく嫌というわけでもないですし」

 

こうして、ビズリーチ上でメッセージを送ってきた転職エージェントと2か月ほどにわたる面談が始まりました。

気に入った転職エージェントがいたら、その紹介で企業の担当との面談や面接を受けまくります。

受けた企業数は、なんと20社近く


「主にベンチャー企業を見ていました。やってる事が"面白そう!"って思った会社もいくつかあったんですけど、"報酬が…"ってケースが大半で、それで気付いたら数が増えてしまいました」

 

20社なんて、受けるだけでも大変で、仕事にも支障があったのでは?

「最初の1か月間くらいは、仕事終わりにほぼ毎日面接を受けてましたけど、ベンチャーだから夜21時からがいいって言えば、結構柔軟に対応してくれたりするんですよ。仕事に影響はなかったし、たぶんバレてもなかったと思います。」

 

4.転職先の会社

約20社近くの話を聞き、2か月にわたって転職活動を経て、K君が最終的に行くことにした会社は、都内の不動産関連の某ベンチャー企業


ベンチャーと言っても100人くらいの従業員がいて、設立は10年くらい。その会社の財務部門からオファーを受けたそうです。

「銀行からファイナンスをつけてもらうことがぼくの仕事でしょうか。銀行時代の経験も少しは活かせそうです。」

 

ベンチャーだと年収は下がったんだろうかと気になったので聞いてみたところ

K君「実は年収3割近く増えるんですよ。ベンチャーは給料低い先も多いのは事実ですけど、探せばあるものですね~」

 

3割増しにはぼくもビビりました。ベンチャーは年収がある程度下がることはやむを得ず、リターンは金ではなく「やりがい」だと思っていたので、ちょっと驚き。

 

「ちなみに、上場していないんですけど、ストックオプションももらえます。数年後に上場に成功したら、早期リタイアして楽しく暮らしますね。」

 

 

5.転職にあたり一言

最後にK君に、転職にあたっての心境とアドバイスをもらいました。


「転職に不安はなかったのか聞かれますけど、ぶっちゃけないですね。銀行で、ある程度はどんな環境でも仕事は相応にできる自信もつきましたし。次の会社が事業に失敗しても、別に拘らなければどこだって行けるかなと。

所感ですが、メガバンクみたいなそこそこ厳しい世界でやってきたんだったら、他社でも何とかなると思ってます。転職活動して思いましたけど、メガバンクって世の中的に見ても凄く激務で相当に厳しいですよ。」


「年収も含めて、自分に合う会社って、時間をかければ見つかりますから、まず最初の一歩としてよくよくリサーチすべきですね。」

 

K君はビズリーチを使用し転職活動をしたということですが、本サイトでもビズリーチは「ハイキャリアの転職サイト」の代表的で利便性の高いサイトだという認識です。

ビズリーチについては個別に効率的な使い方や、登録すべき内容について解説しています。

 

 

6.まとめ

いかがでしたか。

今回はメガバンクの営業本部で活躍していた知人のベンチャーへの転職について、記事にしました。


ご紹介したように、順調なコースを歩んでおり、決して無理に辞める必要もなかった彼でしたが、将来が魅力的に思えなかったことで転職を決意し、ベンチャー企業に移る決断をしました。

高いポジションに就いたからこそ感じた心境かもしれません。

「転職するやつは負け組!」というイメージをお持ちの方は、少し印象が変わったのではないでしょうか


また印象が変わったと言えば、ぼくも同様です。

ぼくは「ベンチャーは年収が厳しい」と先入観を持っていたので、その点印象が変わりました。

本記事で以前ご紹介したベンチャー企業への転職の事例では、年収はほぼ半分になったということでしたが、今回の事例のように、情報を集めれば相応の報酬をもらえる会社もたくさんあるようです。


実は、ぼくと同じでただの先入観でキャリアの幅を狭めている方も多いと思います。

やはりキャリアは情報戦であることを再認識しました。


皆さんも様々な情報を集めつつ、色々な可能性を探ってみてくださいね。


おわり

 

 

 

 

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