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野村證券でついに早期退職の募集が始まったが、安売り転職は禁物

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野村證券内で、支店の営業をやっている総合職の一部に、早期退職のプランが提示され始めたようです。

 

野村證券が置かれている状況は、かつてないほど厳しいのです。

しかし、早期退職やリストラなどは、野村證券だけに限った話ではなく、今後大和証券やSMBC日興証券など他の大手証券にも波及する流れかもしれません。

 

早期退職をすすめられた証券業界の営業マンはどのようなアクションを取るべきでしょうか。

 

取るべき道は、まず「冷静、かつ客観的に考える」でしょう。

突発的な転職はおすすめしません

 

本記事では、厳しい環境下にある証券業界で営業をしている多くの総合職の方々向けに、以下を解説します。

  • 早期退職募集の背景と、証券業界の今後
  • 焦って転職しては勿体無い
  • 転職するとすれば、ハイキャリアのサービスを使うこと

 

どうぞご覧ください。

 

1.早期退職者の募集の背景


野村證券の総合職の多くは、全国の支店の営業マンとして配属されます。

彼らの一部ではありますが、早期退職プランの提示を受けているようです。


背景としては、野村證券の置かれている厳しい現状があります。

まず国内事業の収益力が低下していること。

・ネット証券の台頭
・金融庁の手数料明示化
・金融庁の「お客様第一の営業」の推進
・働き方改革

こういった外的・内的な要因で、収益力が徐々に落ちてきています。

 

また野村證券は、2019年3月期に赤字に転落しています。

海外ビジネスが足を引っ張ったことが要因で、国内ビジネスは関係ないのですが、国内だけを見ても収益力が下がってきていることに対する経営陣の危機感があるのでしょう。

 

 

今後の見通しをさらに厳しくした背景に、2019年5月に出された金融庁からの業務改善命令も効いています。

この「業務改善命令」は、金融機関に課される金商法に基づいた処分の中で、相当に重い処分です。

 

この行政処分の影響で、株や社債の主幹事から外れている状況です。(おそらく数か月でこの流れは一旦落ち着くと考えられますが)

 

 

一番重要なポイントは、「総合職の選別」がスタートしたということです。

これは4月に野村證券から発表された「営業体制の改革」であり、その内容は非常にインパクトが強かったです。

 

この改革は、総合職を富裕層担当と、小規模顧客担当に分けるというものです。

 

当然、将来性のあるデキる営業マンが富裕層を担当できます。

しかし小規模顧客の担当になると、基本的には数をこなす営業で、電話で簡単な商品をお勧めするくらいの仕事です。

 

これからの富裕層リテールビジネスに必須と言われる、高度な知識を活かした「コンサルティング型の接客」は出来ませんし、身に着けることもできません。

さらに小規模顧客へのビジネスは、もうAIや自動化に切り替える戦略であるとすでに打ち出していますから、10年20年のキャリアの展望は難しくなるでしょう。

 

詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

また6月には、既に発表されていた店舗の統合と廃止について、店舗名が明らかになりましたよね。


廃止される店舗にいた人員は、統合先の店舗へ移ることになりますが、物理的にスペースがないという地味な問題が当然発生しますし、ある程度は各地域に拡散します。

そういった動きの中で、早期退職者が出ることも会社側は想定しているでしょう。

 

 

2.転職をすべきか検討する上で必要なこと

 

上記のような背景があり、野村證券もついに総合職の選別と、早期退職の募集に踏み切りました。

ちなみに、野村證券だけが苦しんでいるわけではないので、この波は当然他の証券会社にも波及していきます。


さて、こういう環境の中で、証券会社の営業マンは「退職して、転職をすべきか」を、これまで以上に真剣に考えていく必要があります

 

ただし、ぼくは「すぐに転職!」は、転職経験者の立場からもあまりおすすめしません。

焦る必要はなく、こういう時だからこそ冷静に考えるべきだと考えています。

 

なぜなら、焦って転職活動をすると、「辞めるありき」になってしまい、自分の価値を過小評価し、安値で叩き売ってしまう人がいるからです。

解説
野村證券や大手証券会社の方々は、入社している時点で相当にハイキャリアなので、自分の価値を正しく把握した方が絶対にお得です。

 

 

それに、転職をしない選択肢も当然にあり得ますし、転職するにしても、じっくりと戦略を練るべきです。

 

そのため、以下のことを念頭に戦略を練るのがいいのではないかと思います。

 

 

2-1.業界を冷静に見る

「証券業界は落ち目だ...」と悲観的になり、逃げるように転職活動を始める方もいるかもしれません。

 

ただ、厳しい環境は証券業界だけでしょうか。

金融業界だけでしょうか。

 

業績の低下傾向や、収益の悪化、コストカットの流れは、どの業界や企業でも少なからず直面していることです。

どの業界も悪い時期もあれば好調な時期もあります

 

 

野村證券では「Pay For Performance」を打ち出し、外資のスタイルである職務給制度に変わりつつありますよね。

これにより「年齢が上がると年収も上がる」という旧体系は終わりそうですし、実質的に給与の低下の可能性があります。

 

しかし、これは、野村證券だけの話ではないです。金融業界でもメガバンクや外資系投資銀行でも始まりつつあるトレンドです。

経団連すら、もう終身雇用は難しいと言っていますしね。

 

 

 

「金融業界は終わりだ」のような不安感を煽る報道や記事も多いです。

でも、野村證券だけ、証券業界だけが危機に直面しているのかどうかを冷静に俯瞰してみるべきです。

何度も言いますが、悪いのは証券業界、金融業界だけでは決してありません。(というより、今までエリートだと言われてきた人たちや業界が少し悪くなった時に叩くのは日本の世論の良くないクセです)


そういう意味で「外に出れば、残るよりは素晴らしい将来があるだろう」と考えてしまう思考は、まさに「隣の芝は青く見える」という状態でしょう。

 


AIや自動化でなくなる仕事は、金融業界だけではないですし、逆に言えば金融業界はまさに先陣を切って改革に乗り出しているとも言えるわけです。

 

転職したら、さらにその業界で「リストラや早期退職の流れが始まった」というダブルパンチの憂き目にあう可能性もゼロではありません。

「早期退職」は「今退職すると、ちょっとはマシだよ」と、退職金をちらつかせて誘惑する面がありますから、外に出た時に、どれくらいメリットがあるかを冷静に考える必要があるでしょう。

 

決して目先の数百万に惑わされないようにすべきです。


冷静に俯瞰した結果、転職をしないで今の会社に残る選択肢も十分にあり得ます。

 

2-2.自分の価値を把握する


転職をするにしても、年収を大きく下げてまで、仕方なく転職をする思考はおすすめしません。

こういう時だからこそ、冷静に自分の価値を見るべきです。

 

まず、自分の値段を冷静に考えてみましょう。

値段とは、転職で提示される年収です。

 

①自分がいくらで売れるかを考える

自分の知識や経験は何か、強みは何かを振り返ってみます。

 

例えば、営業成績でエリアで一位を取った。

M&Aの案件経験数は多い。

 

資格も有効です。

CFPや証券アナリストなど、証券営業マンでも取得率は大手でも10%もないですから、持っていれるだけで非常に強いですよね。

 

また、英語は得意か。

PCスキルはあるか。

コミュニケーション力は高い方か、低い方か。

 

こういった、自分の価格に反映しそうなスペックを改めて見直してみましょう。

 

②いくらまで引き上げ可能か

万が一、「俺ってスペックに乏しい...」と感じるのであれば、では、高く売れる方法を考えましょう。

いくらまで値段を釣り上げられるか。

いかに高い値を提示するかという戦略を立てるべきです。

 

例えば引き続き在籍して、その間に必死で資格を取ってから、もう一度転職するという道の方が高く売れるかもしれませんよね。

 


じゃあ、どんな資格を取れば、ニーズや需要、企業からの引き合いが強くなるのか、とか。

PCスキルがあれば、○○業界に行きやすいな、とか。

CFAを取得していれば、年収は〇百万円上がりそうだな、とか。


自分が持っていないものを把握した上で、どんなスペックを足せば自分の値段が上がるのかを客観的に考えましょう。

 

自分をプロデュースする上で、それは今すぐがベストなのか、一年後なのか。

こういったことを冷静に考え、じゃあ一年後なら、何を足せば値段が上がるのか、そういう戦略を立てるべきです。

 

 

2-3.まず情報を集める

いくらで売れるかを考えるときや、引き上げに必要な資格やスキルを考える上で、必要なことは「世の中で何が求められているのか」という情報を集めなければ始まりませんよね。

 

情報は外部から積極的に自分で集めることが大事です。

ネットで調べたり、他業界の友人に聞いたり、転職経験者を探して話を聞いてみたり。

 


一番簡単なのは、転職エージェントや転職サイトを利用することです。

転職をしたいから転職エージェントに相談するのではなく、情報ツールとして利用してください。

 

そもそも転職エージェントは、話を聞いても、実際に転職をしても、最後まで何の料金もかからない仕組みですので、利用しない手はないです。

(ただし、プレミアムな質を謳っているビズリーチだけは月5000円かかります)

 

 

調べもせず、ただ「この業界は終わりだ」と過度に心配するのみで外に出て行くことは、せっかくのキャリアが勿体なさすぎます。

 

 

 

3.クオリティの高い情報を得るために

 

野村證券や大和証券は、日本を代表する企業の一つです。

仮に転職するとしても、やはりハイステータスクラスの企業へ転職を考えるケースが多いでしょう。

 

そういう時に「年収500万円の転職!」という層のサービスを使っても時間がムダです。


やはり年収1000万円前後からスタートするようなクラスのサービスを使わないと、そもそも参考となる情報を得ることは難しいです。

 

野村證券や大和証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券などのメガバンク系証券会社の方に合っているクラスのサービスは、おおよそ以下のようなサービスです。

 

3-1.使うべき転職情報サイト

転職情報サイトであればビズリーチがやはり最もクオリティが安心です。

転職サービスの中で唯一料金がかかるのですが、月5,000円ですから、情報料だと思って我慢してください。

一生にかかわる情報を得ると考えれば安いです。

 

それに、自分の価値が高ければ、勝手にスカウトメールも来ますので、実は無料で使える機能で十分だったりもします。

ビズリーチを見る

 


リクナビNEXTも求人数が多く、さすがリクルート系ですので、画面が見やすいなど、細かいところでサービスが洗練されている印象です。

リクナビNEXTを見る

 

もう一つ、リクルート系で、よりハイキャリアに絞ったサービスが後発で出てきました。

キャリアカーバーというサイトです。

金融系やコンサル系、外資などの案内が、他のサービスよりも多い印象ですから証券会社の方々には一番合う可能性があります。

キャリアカーバー(CAREERCARVER)を見る

 

 

 

3-2.使うべき転職エージェント

 

転職エージェントであれば、JAC Recruitmentがいいです。

 

先程も触れましたが、大手証券などからの転職であれば、ハイクラスなサービスを使うのが大前提です。

 

そういうプレミアム求人を全力で探しにいくとすれば、「年収1500万円の転職」と謳っているのがJAC Recruitmentなんです。

世にある「年収○○~」と表記しているエージェントの中では、最も高い金額です。

JAC Recruitmentを見る

 

 

転職情報サイトと転職エージェントの違いが分からない方は、以下のページで解説しています。

 

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4.情報収集時に気を付けるべきこと

 

上述したサービスを利用する際に気をつけるべきことがあります。

例えば転職エージェントに登録して、実際に面談したり、電話したりする際に、かならず「どうして転職サービスに登録されたんですか?」と聞かれます。


その際には、「他の会社も見て、いいところがあれば転職も考えている」といった回答をするのですが、あくまで「今の会社に見切りをつけた」というスタンスが良いです。

間違っても「会社から早期退職を提示された」などと言う必要もないし、そういった「困ってる、焦っている」という雰囲気を出さないことが望ましいです。

そこまで自分を安売りする必要もありません。

 


仮に転職すると決めた場合は、もっと気を付けてください。

採用する企業側はその人が「はじき出された人」か「チャレンジ精神で出た人なのか」を見極めようとします。

まあ当然ですよね。

 

「自分を偽って見せろ」とまでは言いませんが、自分をどういう風に見せるか、ここにはこだわったほうがいいと思います。

そのためには、自分の強みでアピールできるポイントや、価値を改めて考えてみることが大事です。

 

 

5.最悪のパターン

 

最後に最悪なパターンを申し上げます。


一番の負けは、転職しないことでも、転職して年収が下がって失敗することでもないです。

それは、情報を得ようとすらしないで、何も知らないまま、何のジャッジもしない「情報弱者」です


情報を得た上で「転職はしない!」とジャッジすれば、それでいいんだと思います。

何も調べようともせずただ流されるだけの人が、完全にキャリアの失敗者です。

 

転職って、経験したことがない方がほとんどです。

やり方なんて、知っているわけがない。

ぼくもそうでした。

 

信頼できるエージェントの選び方や、年収交渉、家族の説得、退職引き止めのハードル、退職のマナー、などなど。

退職と転職は、とんでもなく大変です。

 

ぼくは何度か転職活動経験があるので、その中で経験したことを含めて、大事なポイントをいくつも記事にしています。

転職について考え始める場合、まずは以下の記事をご覧ください

 

 

みなさまのキャリアが良いものになるように応援しております。

 

おわり

 

 

 

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