キャリア

メガバンクの支店営業マンが本部に転勤したがらない4つの理由

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本サイトでは、メガバンクの社員は本部を経験すべきだと主張しています。

理由は、支店営業だけの経験だと、キャリアに限界がありますし、いざ転職したくなったとしても転職市場での価値に不安があるからです。

 

ところが、メガバンクの営業マンは、なぜか本部へ行きたがらない方が多いです。

 

本記事では、本部に行きたがらない理由を解説し、少しでもメガバンク本部で働いてみようかなと感じていただきたいです。

 

 

メガバンクは本当に巨大な企業ですよね。

日本企業の中でもトップクラスに巨大な企業です。

巨大なだけに、当然そのビジネスは多岐に亘っています。

 

世間一般的な仕事のイメージは、支店でのリテール営業、そして法人営業ですよね。

確かに総合職リソースの大半は、ここに投入されています。

 

 

しかしメガバンク本部には

経営企画、商品企画、審査、リスク管理、プロダクツソリューション(プロジェクトファイナンスやシンジケーションなど)、コンプライアンス、システム、内部監査、市場調査、国際部門、リーガル、人事部、、

 

本当に色々な部署で構成されているのをご存知でしょう。

 

部署の数でみれば、支店営業などは銀行のほんの一面にすぎません。

 

 

 

ところが、ほとんどのメガバンク総合職は、営業店のみでそのキャリアを終えてしまいます。

本部を一度も経験しない方が非常に多いんです。

 

 

解説
この記事では、なぜ支店で営業マンをする人は本部に行かないのか、その理由を説明します。

 

支店で営業マンをしている全国の銀行員は、もし思い当たるフシがあれば、可能であれば、本部配属を目指してみてほしいです

 

 

本部部署に行くメリットは「銀行では本部部署を経験すべき理由」という記事で解説しています。

 

本部に行けば、キャリアの幅が圧倒的に広がります。

どのようにキャリアが広がるのかについて、「本社勤務銀行員の転職先一覧」という記事で解説しています。

 

どうぞご覧下さい。

 

 

 

 

 

1.銀行で一番苦労しているのは支店の営業

 

上記のように銀行、とくにメガバンクには様々な部署があります。

 

ただし総合職の大半は国内の支店に配属になります。

 

銀行の収益基盤は多様ですが、基本的には支店での個人および法人への営業が収益を稼いでいるから、そこに多くの人的リソースを張るんですね。

 

よって収益ノルマが支店に課せられます

それも膨大な数字です。

 

支店の収益目標は、エリアや支店規模、人員構成と顧客基盤によって決まります。

その支店目標を、一定のロジックに基づいて各営業マンに振り分けていきます。

 

 

この目標を、半年または一年かけて追い続けます。

 

目標達成は簡単ではないです。

 

あらゆる手を使い、暑い日も寒い日も、全力で外を駆け回ります。

運も味方につけたいところです。

 

 

こうやってなんとか目標をやりあげます。

期末を迎えて、ほっとします。

 

 

ところが安息が訪れたのも束の間、翌月から新たな目標が与えられるんです。

 

そうしてまた膨大な目標に立ち向かっていく営業マン。

これを延々と繰り返すんです。

(銀行は中期経営計画が3年ごとに設定されるので、その3年の最後の年などはきわめて厳しい目標がふってくることが多いです。)

 

 

ノルマだけではないです。

 

現場は常にミスと法令違反と隣り合わせです。

 

 

オペレーションミスが起これば、金融庁に怒られます。

 

横領やインサイダーなどは(多くはないですが)定期的に発生し、その度に金融庁の厳しいが指導待っています。

 

幾度も霞ヶ関に報告を求められ、再発防止策の設定を強要されています。

 

全体から見たらわずかなインシデントです。

たった一人の横領。

たった一人の法令違反。

オペミス。

 

 

ところがこの僅かな事が、銀行全体のコストに重くのしかかっていきます。

 

一部の人のミスで銀行全体のルールが次第にガチガチに固められていくんです

 

ほとんど無意味なチェックリストや、異常に厳しい交渉経緯の記録化。

なぜか必ず説明しなければならない難解な項目。

顧客に求められていない無駄な説明資料や、必ず手交しなければならないたくさんの書類。

 

 

金融庁は、銀行のビジネス現場の実態に対して、圧倒的に知識不足でありビジネス現場への理解が難しいのでしょう

 

 

それでも金融庁に対して交渉力のない銀行本部

この両者が決めたことの多くが、結果的に不幸にも銀行の支店を縛り上げる方向にのみ働くんです

 

 

そうやって無意味な規則が増加し、支店営業者の負担が膨張していきます。

 

そして多くの施策はそもそも金融庁の意向である顧客保護にすら繋がらない結果を招きます(一体誰が幸せになっているんでしょうね)。

 

こうやって、すべてのしわ寄せが全国の支店営業マンに押し付けられていくんです

どんどん金融業界は仕事がしにくい業界になっていっています。

 

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2.理由1:本部に行きたいと言いにくい

 

ぼくは銀行、とくにメガバンクに入社したら、本部経験をすべきだと主張しています。

 

銀行で活躍するにしても、転職するにしても、このバラエティーに富み、かつ高レベルな専門性を身に付けることが出来る本部の経験は、非常に価値が高いからです。

 

支店営業という仕事って、実は地銀でも経験できる業務が多いことは、薄々気づいていると思います。

 

せっかくメガバンクに入ったなら、グローバルでダイナミックな仕事をしてみたいと思いませんか?

そういうスキルを身につけて、将来のリスクに備えておきたいと思いませんか。

 

 

しかし、支店在籍していると本部に行きにくいんですよね。

もっと言えば「本部に行きたい」と言いにくいんです。

 

 

その理由の一つ目は、「志望動機が分からない」でしょう。

 

本部に行きたいと言えば、「どこの部署だ」と上司に聞かれ、「なぜその部署に行きたいのか」を述べなければならないでしょう。

 

 

ところが営業経験しかなければ、本部にどんな部署があり、具体的にどんな仕事をしているかを把握することは、意外に難しいです

調べる時間もないですし。

 

 

営業店をサポートするような部隊であれば、多少は想像しやすいと思います。

でも、それ以外の部署であればどうしても具体的なイメージも湧かないし、志望動機など言えるはずもないです

 

 

まずは情報を集めることだと思います。

 

残念ながら巷の銀行に関する口コミや情報の多くは支店配属や営業に関することが大半です。

 

どうしても情報が集めにくいです。

それでも、やり方はあります。

 

 

支店の中の人たちと飲みにいくことが多いと思います。

今後は、出来るだけ本部の人たちのツテを作り、飲みに行き、話を聞いてみてはいかがでしょう?

 

同じ大学の先輩で本部にいる人だったり、支店内の上司でも本部にいた人がいればそれでも大丈夫です。

 

本社勤務銀行員の転職先一覧」もご参考ください。

 

 

 

3.理由2:営業が天職だと思い込むようにしている

 

 

「本部ってずっと座っているんでしょ?」

「人と話すほうが楽しいし、お客さんと向き合ってるほうがやりがいがあるから」

 

多くの営業マンはデスクワークよりも、お客さんと交渉し案件を取ってくるほうがかっこいいと思っていますよね。

 

「俺は営業が向いている」と思っています。

というより、「俺は営業が好きだ」と思いこむようにしています

 

 

さて、だいたいの人は本部を経験したこともないので、こういうことを全て「イメージ」だけで言っているでしょう

 

 

営業職自体を否定するつもりはないです。

でも営業職しかやっていないのに、イメージだけで本部を否定するのはすごく勿体無いことですよね。

 

 

なんとなくのイメージだけで、ろくに情報を集めもせず、

「本部はつまらなさそうだから、やっぱり営業でしょ」

「稼ぐほうが楽しいし、お客さんと話している方がやりがいがある」

そう思い込むようにしています。

 

 

ぼくの意見では、本部だってどの部署もやりがいはありますよ。

どの部署も難しい業務です。

 

デスクワークだけじゃなく、コミュニケーション力も必要です。

 

様々なスキルが必要です。

仕事が出来て、かっこいい人もたくさんいます。

 

 

要は知らないだけだと思うんです。

 

 

▼銀行の本部部署の業務はこちらの記事にも書いています。

銀行では本部を経験するべき理由。幅広い経験でキャリアの可能性を広げる

 

 

 

4.理由3:新しいことにチャレンジするのはしんどい

 

 

長く営業に従事していると、上記のように「営業が自分に合っている」と思うようになります。

 

本当に天職だと思えるのであればいいんですけど、多くの営業マンはそうではないのではないでしょうか。

本当は営業以外の新しいことをやるのに、ちょっとビビっているだと思っています

 

 

年次が上がってくると、積み上げた営業スキルをある意味ムダにして、「本部というやったことも想像もできない仕事」に携わることになります。

ちょっと怖いですよね。

新しいことって、やっぱり億劫だし、怖いです。

 

 

 

ぼく自身はメガバンクで営業から本部に異動したことがありました。

「これは転勤じゃなくて転職だな」と思ったほど、これまでのスキルや経験は役に立たなかったです。

すぐに仕事が出来ないので、しばらくは相当に苦労したことを覚えています。

 

 

ただどんな仕事も経験すれば意外に身についていくものです。

その結果、幅が広がります。

 

 

もちろん支店の営業だって何年も続けていれば、それはそれでスキルは少しずつ上がっていくと考えられます。

 

ただ営業を極めるくらいなら、全然違う新しい仕事にチャレンジし、武器を増やしておくのはどうでしょうか

 

営業一本のスキルって、この先リスクではないでしょうか。

 

営業しかやったことがないキャリアの危うさは、以下の記事でも解説しています。

「営業スキルのみでは生き残れない」メガバンクが融資をしなくなって分かること

営業マンはどう生きるか「三菱UFJ銀行と野村證券が競合する金融戦国時代」

 

 

本部で複数の専門スキルをつけてみたら、営業一本の人に比べて、見える世界が全く違うはずです。

 

 

 

 

5.理由4:プライドが邪魔をする

 

 

年次が上がってくると、さらに新しいことへのチャレンジが難しくなります。

 

 

支店で後輩もできて、それなりに実績を出してきた。営業スキルや商品知識も増えてきた。

思えば、入社して10年。同期は4割くらいは辞めただろうか。

そんな奴らと違い、俺は順調に仕事を続け、厳しい事にも耐えながら階段を上ってきた。

成長してきた。

昇進もした。

もうすぐ課長だって見えてくる。支店長まで登りつめてみたい。

 

 

こうお考えだと思います。

 

どうしても本部に行って「知識ゼロから新しい仕事にチャレンジ」という発想になりにくいでしょう

 

 

経験を積んできたというプライドが、新しい分野への挑戦の邪魔をしていませんか。

 

確かに、もしかしたら、本部に行けば自分より年次が低い人がすでにいて、その人よりも最初は仕事ができないかもしれないです。

プライドが傷つくかもしれません。

 

 

ただその点は心配しなくてもいいですよ。

本部への異動はそういうものです。

「その業務、俺全然分からん...」なんてことはザラですよ。

 

 

本部から本部の別部署への異動ですら、全然わからない業務をさせられることなど、よくあることです。

それくらい銀行の業務は多岐に亘っているということなんです

特にメガバンクは仕事が本当に多様です。

 

 

自分より年次が低い後輩から教えてもらうことなんて、普通なんです。

本当によくあることだし恥ずかしいと思っている人は誰もいないと思います。

 

 

変なプライドに固執し、支店で先輩風を吹かせることに快感を感じているだけだとしたら、考えを変えてみるのもいいと思います。

 

 

 

6.本記事の主張まとめ

 

上記でも少し触れましたが、ぼくはメガバンクに入ったら絶対に本部経験をすべきだと思っています。

 

キャリアって、分散投資に似ていると思います。

自分のキャリアを「営業一本」とするのは集中リスクが高すぎませんか?

 

キャリアも分散しておくほうが望ましいはずです。

あなた自身も、顧客に対して「投資は分散投資が大事です」というセールストークをしてると思います。

 

 

リスク分散していれば、仮にFintechに負けて銀行が傾いても、銀行に頼らず転職も可能だし、銀行の中でリストラに合わずに続けて活躍できるなど幅が広がる。

 

 

多くの要因からメガバンクの営業マンの大半は本部を希望しないですが、本当にもったいないことですし、リスクが高すぎて危険です。

 

本部部署に行くメリットは「銀行では本部部署を経験すべき理由」という記事で解説しています。

 

本部に行けば、キャリアの幅が圧倒的に広がります。

どのようにキャリアが広がるのかについて、「本社勤務銀行員の転職先一覧」という記事で解説しています。

 

 

 

是非とも、新しいことにチャレンジしてみてほしいんです。

 

それがリスクヘッジにもなりますから。

 

 

おわり

 

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